映像翻訳・ローカライズ情報の森

字幕翻訳、ボイスオーバー翻訳、吹き替え翻訳・製作の基本が分かる
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日本語版を作る

外国語の音声を日本語で伝えるには
外国語音声やテロップの入った映像を日本で使用するには、外国語音声を日本語の文字で表示したり、日本語音声を入れたりすることで、視聴者が内容を理解することが可能です。
日本語版を製作する際に、疑問点や検討項目を、以下からご確認いただけます。

使用用途・目的・視聴者を確認する

日本語版(外国語版)を製作するにあたり、映像の使用目的や視聴者について確認しておく必要があります。これらによって、製作物の仕様が固まってきます。以下のような情報を製作物のゴールとして、製作関係者と共有しておくとよいでしょう。
  分類・ターゲット例 備考
元映像の製作意図 PR、製品紹介(PV)、販売促進、教育、施設説明、エンターテインメントコンテンツ 映像をローカライズする際に、字幕や吹き替えなど、どのような方法で視聴者に情報を伝えるのが効果的か。予算は?
製作(使用)目的 内容確認、配布用、販売用 パッケージの仕様・レベルをどのように決定するか。
推定使用期間 短期(キャンペーン期間等)、
1年程度、2年程度、3年以上
映像の版権・使用期限はクリアできているか。
視聴者分類 一般、特定(潜在)ユーザー、
学習者、専門家
視聴者セグメントに最適な、言い回し・用語等に翻訳・リライトができるか。

映像素材を確認する

■著作権は大丈夫?
映像と映像内で使われている音楽には、様々な著作権があります。
日本で使用できる権利が確保されているか確認しましょう。
■映像素材の種類(記録媒体)は?
映像の記録媒体は、フィルムから業務用ビデオ、デジタルデータまで多岐に渡ります。
また記録媒体により解像度などの品質が異なります。使用用途に合わせてなるべく高品位な記録媒体を入手するとよいでしょう。
■画質は大丈夫?
サンプル配布用の映像や、WEBストリーミング用に製作した低解像度画像を、テレビ画面でみると画面が粗く、元素材として使用用途に適さない場合があります。
→大きなスクリーンで視聴したり、放送用途に使う場合は、デジタルベータカムなどの業務用ビデオテープや非圧縮デジタルデータをご用意されることをお勧めします。
■製作国(映像信号)は?
オリジナル映像素材の使用用途や、製作者によって、映像信号が異なります。
日本で映像編集を行う場合は、NTSC方式に変換する必要があります。PALやSECAMからNTSCに変換する際には、専用のデッキによる変換作業が必要になるため、コストがかかります。
■画面縦横比率は?
映像の表示される縦と横の比率から、テレビ放送では、4:3(SD)、16:9(HDTV)の比率が用いられます。画面タテヨコ比率は、字幕テロップの表示位置に関係します。
画面比率
■音声とSEトラックの状態は?
吹き替え版を製作する際には、音声トラックとSE(サウンドエフェクト)が別のトラックに収録されていると、比較的安価で製作することが可能です。
音声トラックの状態 映像音源の処理 検討ポイント
音声と音楽が
一緒に入っている場合
音声はそのままに字幕を使う 字幕で伝えられる情報量は、音声情報量より少ない
ボイスオーバー(音声と音源を小さくして日本語音声をかぶせる) 音声と音源を分離することが出来ないため、SEも小さくなってしまう。
吹き替え(SE音源を新たに作成するか、ロイヤルティフリー音源等を使用する) BGMや効果音を作り直すため、時間がかかる。
※音声とBGM等が別トラックに収録されている場合は、吹き替えにおいても、比較的簡単に
ミックスを作成することができます。
■テロップなどの文字情報は?
オリジナル映像にテロップなどの外国語の文字情報を、視聴者に伝える場合、以下の方法があります。
映像内の文字情報 文字情報の処理 検討ポイント
画面の一部 映像はそのままに字幕で処理する。 画像が読み辛くならないように、字幕を出す場所に注意する。文字情報が多すぎると読めなくなるので注意。
画面の一部 音声情報で補う。 字幕情報がなくても、情報を理解できるか確認する。
画面全体に文字情報が詰まっている 文字情報に帯をかぶせてその上に字幕で表示する。 高度な編集技術が必要な場合があります。
映像を編集して、日本語に入れ替える 映像編集にかかる作業時間を見ておく必要があります。

字幕・ボイスオーバー・吹き替えから選ぶ

外国語音声映像を日本語で表示する方法として、以下の方法が一般的です。
■字幕
映像の画面横下や、縦に音声に合わせて文字情報を表示させる方法です。
■ボイスオーバー
原音を残したまま、翻訳原稿の音声を入れる(リップシンクはなし)
■吹き替え
原音を吹き替え音声と入れ替える(リップシンク有り/無し)

スケジュールを確認する

映像字幕や吹き替え版製作には、様々な映像素材に対処したり、仕様を実現したりするための時間が必要です。正確なスケジュールと見積には、映像素材を、製作者に渡すことが第一歩となります。

■製作スケジュール例
【字幕製作の場合】
10分程度の素材を例に、製作進行例と必要日数を示したチャートです。
所要営業日数 ブレインウッズ お客様 Phase
Day 0 元素材(映像ファイル)およびスクリプトを拝受
※スクリプトをご用意いただけない場合、別途、音声起こしを承ります
元素材(映像ファイル)およびスクリプトご送付 翻訳
 
Day 2 ベタ訳
※内容の正確さを期すため、字幕訳作成の前に直訳いたします
  忠実訳チェック
Day 3 字幕訳
※字幕ルールに従って調整いたします
Day 4 仮納品
※ベタ訳・字幕訳テキストファイル・字幕入りwmvデータをご送付いたします
訳文および字幕仕様ご確認
※専門用語・特殊用語を中心に訳文・訳語をご確認いただく他、映像データ上で字幕位置(横字幕/中央合わせ等)や字幕のフォントなどもご確認いただけます
 
Day 6 フィードバックへのご対応
※お客様からのフィードバックを受け、訳文の修正案をテキストで提出いたします
  字幕訳確定
 
  オーサリング 映像
編集
 
Day 8 字幕製作物仮納品
※本納品と同じ形態で製作したものを、確認用にご納品いたします(1回のみ)
映像仕様等ご確認
※本番と同じ環境で映像の解像度(鮮明さ)等をご確認いただけます
※メニューやチャプター分け、盤面印刷やラベル・ジャケット製作を別途承った場合は、これらのデザインもご確認いただけます
 
Day 10 字幕製作物ご納品
※お見積額の範囲内で2枚までご納品いたします
3枚以上の納品をご希望の場合は、別途コピーまたはプレスを承ります
字幕製作物ご検収
【ボイスオーバー・吹き替えの場合】
10分程度の素材を例に、製作進行例と必要日数を示したチャートです。
所要営業日数 ブレインウッズ お客様 Phase
Day 0 元素材(映像ファイル)およびスクリプトを拝受
※スクリプトをご用意いただけない場合、別途、音声起こしを承ります
元素材(映像ファイル)およびスクリプトご送付 翻訳
 
Day 4 ナレーション台本作成
※必要に応じてリップシンクにも配慮いたします
 
  台本テキスト・ナレーターボイスサンプル(wavデータ)ご納品 台本テキストご確認・ナレーター選定
※専門用語・特殊用語を中心に訳文・訳語をご確認いただけます
※ボイスサンプルでナレーターをお選びいただけます
 
Day 6 フィードバックへのご対応・ナレーターおよびスタジオ手配
 ※お客様からのフィードバックを受け、訳文の修正案をテキストで提出いたします
 
  台本確定
 
Day 10 収録
※再収録となった場合、別途収録費を申し受けます
収録
※原則として収録にはお立会いいただきます
収録
 
  ミックス 映像
編集
 
Day 13 ミックス映像仮納品
※本納品と同じ形態で製作したものを、確認用にご納品いたします(1回のみ)
映像仕様等ご確認
※本番と同じ環境で映像の解像度(鮮明さ)等をご確認いただけます
※メニューやチャプター分け、盤面印刷やラベル・ジャケット製作を別途承った場合は、これらのデザインもご確認いただけます
 
Day 15 DVDビデオ納品
※お見積額の範囲内で2枚までご納品いたします
3枚以上の納品をご希望の場合は、別途コピーまたはプレスを承ります
DVDビデオご検収
ご不明な点などございましたら、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。
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