- 英語字幕の作り方
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基本的な英語字幕の作成とそのチェックポイントについて説明します。
ここでは台本の準備から、仮ミックス映像の字幕チェックまでを6段階に分けて解説します。
英語字幕翻訳・製作例(笹一酒造様)
翻訳用の日本語台本(スクリプト)を用意します。台本がない場合は、音声を聞き取り、台本を作成します。スポッティング(下記3を参照のこと)を翻訳者が行う場合は、ハコ書きは、特に行いません。
日本語台本(スクリプト)例
SST等の字幕編集ソフトウェアを使用する場合は、タイムコード入りの映像ファイル(MPEG1、WMV等)を用意します。タイムコードを基準に、字幕のタイミング決めを行います。
字幕を表示するタイミング(字幕の始点と終点)と表示する長さを決定します。この作業をスポッティングと言い、通常、ストップウオッチや字幕作成ソフトウェア、映像編集機材を使って行います。
- ・一枚の字幕の表示時間は、最短で0.5秒以上、長くても7秒以内に収める
- ・字幕が2つ以上のカットにまたがる場合は、見づらくならないようにタイミングを調整する
字幕製作ソフト上でのスポッティングと字幕翻訳
専門性の高い内容の場合は、内容の整合性を確実にチェックするため、可読文字数等にこだわらず、一度台本を忠実に翻訳します。テロップ情報があれば、同様に翻訳します。
※可読文字数とは、字幕表示時間内に視聴者が読める文字数を意味します。
※可読文字数とは、字幕表示時間内に視聴者が読める文字数を意味します。
専門性や視聴者に合わせて文字量を調整した字幕訳を作成します。
字幕1枚に表示する文字量は、2行表示の場合、半角スペースで1行あたり30〜40文字が一般的ですが、個々の基準となる可読文字数は、字幕表示位置やフォントサイズ等さまざまな要因を考慮して決定します。
字幕1枚に表示する文字量は、2行表示の場合、半角スペースで1行あたり30〜40文字が一般的ですが、個々の基準となる可読文字数は、字幕表示位置やフォントサイズ等さまざまな要因を考慮して決定します。
- ・視聴者は、英語を母国語とする人(英語ネイティブ)か、外国語として学んだ人(英語学習者等の非ネイティブ)か
- ・どのような場所または目的で視聴される映像か(専門性の有無、研修用途/娯楽用途など)
- ・映像の動きが早いか、遅いか
- ・映像内に字幕以外の重要情報が含まれているか
英語字幕がテロップや映像と競合したり、情報量が多すぎたりすると、視聴者は内容を理解することが困難になり、さらには、ストレスを感じる恐れもあります。仮ミックス映像を作成し、映像上で字幕をチェックすることが大切です。具体的には以下のような点をチェックし、対象視聴者向けに調整していきます。
- ・フォントサイズ・表示位置は適切か
- ・文字量は可読範囲内か
- ・映像情報(テロップ・演技・風景・被写体の動き)と均衡がとれているか
- ・視聴者に合わせて表記・表現されているか
(非英語ネイティブは、スラングや口語的表現、専門用語を理解できない場合があります) - ・固有名詞や万国共通ではない概念は適宜処理されているか
(地名、人名、商品・製品名、年号等について文化的背景の異なる人でも理解できるか)
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